2013年10月23日水曜日

情報が非対称性だからこそ企業倫理を高めてほしいっす

今回の阪急阪神ホテルズの偽装問題についてとりとめもなく。売り手に一番近いポイントで偽装が起こるのは驚く。

さもありなん、という感じ。ただ、こういうホテルもか、と驚いた。川上から加工前の原産品が誠実に産地や品質に基づいて加工されたり流通されたりしても、川下に当たる消費ポイントで提供されないケースは山のようにある。けど、それなりの値段払ってるなかでそれかと。

焼き肉屋の等級や産地、回転寿司や居酒屋を中心とする魚の産地と種類。トレーサビリティが一気に崩れる場面で、消費者側と売り手との間に情報の非対称性が生まれる。消費者は弱い立場にあり、売り手の情報をほぼ鵜呑みにするしかない。

トビウオの卵をキャビア、なんてやられてもわからない。実際にキャビアを食べたことがあったり、キャビアの相場を知ってたりするなら想定はできるかもしれないが、そんな問題じゃないからねぇ。

まして、川上と川中で食品の入れ替えもあるだろうから、自分たちがなにを食べてるか不透明。やや古い情報だけど(4年くらい前?)、アメリカでトレーサビリティを充実させる取り組みとして、スマートフォンのカメラアプリで商品を撮影することで経路を確認できるようにする仕組みがあった。

日本でも、スーパーを中心にこうした取り組みはだいぶ浸透してきているとは思うけどまだ生鮮野菜が中心。加工食品はよくわからない。例えば、仮に北海道牛乳と書いてあっても、加工工場は関東、とか。牛乳っていろんなところから生乳を集めてそれを加熱処理なり脂肪をとる処理なりをしてパッケージして流通させているんだけど、元の生乳が関東だったら、それって本当に北海道のなの?っていう疑問も大いにある。だって、関東(例えば千葉)の工場に集められる生乳って近郊の牧場で育った牛さんから絞られた生乳だから。牛の品種とか食べる飼料かというわけでもない(飼料は東北が主な生産地域)。

話は逸れたけど、今回の問題は、現段階で透明性を確保することができていない状況下で、売り手が情報の非対称性を活用して不当に利益を設けた点。企業倫理が残念なほどに悪い。

小学生の頃かなんかに、どのように生きるのがいいかというのをモデルに基づいてコンピューター実験した話を聞いたことがある。

その中で、嘘をつく性格、正直な性格とかっていう風に性格別に分けて人生最後にどういう状況になってるかを調べたらしい。

この結果、嘘つきは途中まで順調な人生を歩むけど最終的に落ちる、というなんとも格言を忠実に再現するような結果になったとか。

まぁ当時の脳みそで実験方法やモデルとなる性格のタイプ、各モデルの意思決定方法など理解できてないし、記憶も曖昧だからね。正直に生きていこうって結論を補強するために都合の良い記憶をたどったようなもんだ。

ただ、人と同じように企業も、目標(ミッション)を持って、価値観に従って判断して生きることが重要だなと。その価値観の一つとして正直たること、というのが如何に大切かを思います。

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