2014年6月28日土曜日

フルブライトのエッセイ

去年の今ごろフルブライトのエッセイに向き合っていた気がする。カウンセラーもいなかったので、ひとまずネットで通過者の情報収集して、やるべきことを把握したなー。

アプリケーション準備で特に注意したのは、エッセイと推薦状の内容に重複なく必要十分な要素を盛り込むこと。そうした要素をウェブ上で確認しながら、記載すべきストーリーやアイデアを吸い出しながら、最終的な内容を日本語で固めていった。

なお、自分の時のフルブライトのエッセイは留学目的に関するものが一本、研究内容に関するものが一本、その他自由記載のものか一本で計3本だったから、今振り返ってもすごくオーソドックスな内容だったなと思う。その意味で、あまり工夫はいらないのかもしれない。

ただし、フルブライトならではの抑えるべきポイントを認識しながら、研究内容を具体的に書く必要があると思われる。とくに、研究の具体性。面接した感触や他の合格者との会話を通じて、どれほど自分が研究を実現したいのか、という情熱が重視されているように感じた。
  • 留学目的に関するエッセイに記載すべき要素
    ここは非常にベーシック。その後の大学院のエッセイでも基本的に聞かれるから、ここで構造をきちんと叩いて作っておくと後々楽。Why America?をWhy our school?にすれば良いくらいのもん。
    • なぜ留学するのか
      一般的な書き方で、Gapを埋める為ってのが手っ取り早い感じがする。例えば、「活動領域で課題を発見して、その課題解決のためにはA、B、Cという力が必要。だが、これまでのキャリアで培ったのはAの一部とBでまだ力が不足している。翻ると留学は、A、B、Cの力が身につくほか、D、Eというリソースまで得ることができ、最も有効な解決策だ。」とか。結論から端的に書いてまとめるような、トップダウンの書き方でもいいだろうし。
    • なぜアメリカなのか
      ここはフルブライトで必須。アメリカ政府がお金出している以上、アメリカでなければならない理由は必要不可欠。アメリカに依存する理由はたくさんあると思う。研究領域における発展性(第一人者の存在、市場規模、研究設備の充実、研究対象の充実など)に言及するなり、アメリカで研究することが妥当かつ最善と説得する材料を盛り込む。
  • 研究内容
    留学する目的を補強する上で非常に重要。留学目的に合致した研究内容が当然求められるし、具体性が欲しい。研究に情熱を持っていることを示すのであれば、できるだけ具体的に書くべき。下記の章立てにする必要は無いと思うが、それぞれの要素は必要と思われ、端的に記載すべき。
    • 研究の背景
      • 研究全体について理解するために必要な前提知識を共有する
      • 個人的な研究の動機についても言及する
    • 研究目的/研究で答えるべき質問
      • テーマに関する先行研究に触れる
      • それら先行研究の限界・弱点を指摘する
    • 研究手段(研究方法)
      • 先行研究と異なる、または、限界や弱点を克服する研究手法を提示する
      • 具体的な研究手順、内容について記載する
    • 予想される結果
      • 研究結果の仮説を示す
    • 研究の意義
      • 少なくとも日米社会に対する、合理的に想像しうるインパクトを描く
      • 意義により社会がどのように変化するか示す
    • 参考文献
      • 研究内容に関する書籍や論文
  • 自由記述
    ここは日本語だったが、本当に文字通り自由に記載してよさそう。自分の場合は、なぜフルブライトなのか、という要素が上記2つのエッセイには記載できていなかったので、理由について記述。
いずれの3つのエッセイも、自分はなるべくパーソナルストーリーを入れるようにして、本当に思い入れがあることを伝えられるよう配慮した。ただ、今読み返してみるととても拙いが苦笑

それでも、書類を通してもらうことはできたし、面接当日も選考官の方々は事前に読んでくれていたから、その点、しっかりと見ていただいているんだなぁと思う(本当にありがたい)。

なので、安心して想いの丈をぶつけるつもりで情熱をぶつけてエッセイを書けたらいいんだろうなと。

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